ソチオリンピック
男子ジャンプラージヒルで
ベテラン葛西紀明が銀メダルを獲得した。

277,4点という高得点であったが
金メダルには1,3点差だった。
内容的にはほんの少しの差で
金メダルと同等のジャンプだった。
試合後の葛西紀明コメント。
――あと一歩で金メダルという銀メダルでしたが?
そうですね。もうちょっとで金に届きそうだったので、
うれしい半分、いや、6対4ぐらいで悔しいですね。
――試技がなくなっての1本目だったが?
本当は試技を飛びたかったです。試したいことがあったので。
ですが、始まる前から風の調子も微妙だと分かっていたので、
すぐに頭を切り替えました。
今日の作戦としては、1本目に必ず良いジャンプをして好位置につけて、
1位、2位、3位ぐらいに入って、
集中して行けば自分のパターンになると思っていたので、戦略通りでした。
――1本目を飛ぶ際、にやっと笑ったように見えましたが?
やりました。そこは自分で、リラックスするためです。
上半身に力が入っているのが分かったので、にやっとして上半身の力を抜きました。
――1本目はテレマークを踏ん張っていたが?
あれじゃ点数が出ないだろうなと思っていました。
ただ、リザルトを見たら、19点オールだったので、
これならまだ勝負できるんじゃないかなと感じました。
ただ、カミル・ストッフは19.5点、20点と出ていたので、
そこが金メダルに届かなかったポイントですね。
まだまだ成長「完璧なジャンプで金メダルを。
ーーチームメートに抱きつかれた時の気持ちは?
滑り降りた時にはペテル(・プレヴツ/3位)が見えて、
彼がどれぐらいいったのだろうと思っていました。
でもすぐに拓と大貴と礼留飛が走ってきて、「のりさん、勝ちましたよ!」って
言われたので、涙が出そうなぐらいうれしかったです。
――後に飛んだストッフの表示が1位と出た時は?
やっぱりか、という感じでした。
でも後ろで拓や大貴や礼留飛が「お願いお願い、1位1位」と言ってくれて、
僕も祈る気持ちで1位になりたいと思いました。
ただ、さすがにあそこまで飛ばれたら、という気持ちでした。
――欲しかった五輪でのメダルが手に入ったが?
個人戦でメダルを取るというのは難しいことだと自分でも思っていました。
尚更、今の時代、非常にレベルも高く、
誰が勝ってもおかしくないという状況の中で銀メダルを取れたのは、
自分でも自分を褒めたいと思っています。
ただ自分の目標である金メダルを取るまでは、
いろんなところ、テレマークやタイミングの遅れなどをなくして、
完璧なジャンプをして金メダルを取りたいなと思います。
――長野五輪で金メダルを取れなった悔しさを糧に、競技を続けてきたと話されていましたが、それは晴らせた?
うーん、7割ぐらいは晴らせたんじゃないですかね。
後の3割はやっぱり、団体戦も残っていますし、
金メダルを狙えるというぐらい日本のレベルが上がってきているので、
そこで晴らしたいです。