恵方巻き
元々、大正時代に大阪で、節分の時期に
お新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べて縁起を担いだ。
という話がルーツといわれている。
その後、
1970年頃大阪海苔問屋協同組合が
「節分の夜、恵方に向かって無言で家族揃って巻き寿司を丸かぶりすると
必ず幸福が回ってくると昔から言い伝えられています」
と書いたチラシを、寿司屋に海苔を納める時に配った。
当時は大阪のデパートでも「2月3日 幸運巻き寿司売り出し」と宣伝販売されていたらしい。
更に、
海苔業界による街頭イベント「海苔祭り」が
大阪・道頓堀で開催され、「節分の丸かぶり」を取り入れた
「巻き寿司早食い競争」が行われた。
これがマスコミに取り上げられて全国に知れ渡ったのをきっかけに、
全国主要都市の「海苔祭り」でも宣伝されるようになる。
そして、
1989年広島のセブンイレブンが恵方巻きの販売開始。
翌年より販売エリアが広がり、95年には関西以西の地区、
98年には全国エリアで販売するようになって
全国に広まって現在に至る。
●食べ方のルール
1:太巻きをひとりにつき1本準備
福を巻き込むことから巻き寿司。
縁を切らないよう包丁を入れずに丸ごと1本。
七福神にあやかり7種類の具が入った太巻き。
巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるらしい。
2:恵方を向く
恵方とは、その年の幸福を司る歳徳神のいる方角のことで、
その年の最も良いとされる方角です。
2014年の恵方は「東北東」です。
3:願いごとをしながら、黙々と最後まで食べる
しゃべると運が逃げてしまうので、
食べ終わるまでは絶対に口をきいてはいけない。
ま~、結局販売する側には都合がいい行事ですが
それはそれで、縁起物ということでいいんでないでしょうか(笑
年中行事のほとんどは
神仏事か商売ものですからね。